創立10周年に寄せて

2026年10月8日、デスペルーホ藤沢は、創立10周年を迎えました。

この10年間、デスペルーホ藤沢に関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

すべては、一人の高校生の「面白そう」から始まった

デスペルーホ藤沢の始まりは、2016年10月8日。

当時、藤沢清流高校サッカー部を引退したばかりの高校生だった私は、引退の日の打ち上げで「社会人サッカー」というものを初めて知りました。

高校でサッカーを引退しても、大人になってからサッカーを続けることができる。

それを知ったとき、純粋に「これは面白そうだ」と思いました。

そこから同級生と先輩、そして私の3人で、社会人になってもサッカーを続けられる場所を自分たちでつくろうと考えました。

藤沢清流高校サッカー部のOBを中心に集まり、考えたクラブの名前が「デスペルーホ藤沢」でした。

当時の私たちは、クラブ運営について何も知りませんでした。

ボールも、練習場所もありません。

それでも、自分たちで練習場所を探し、何とか場所を確保し、必要なものを一つずつ揃えながら活動を始めました。

今振り返れば、決してスマートなスタートではありませんでした。

それでも、あの頃に抱いていた「大人になってもサッカーを続けられる環境をつくりたい」という想いは、10年経った今も変わっていません。

たくさんの出会いと別れの10年間

この10年間、デスペルーホ藤沢には本当にたくさんの方が関わってくださいました。

同じピッチで戦った選手たち。

クラブを支えてくださったスタッフの皆様。

パートナーとして力を貸してくださった企業の皆様。

活動を応援してくださった地域の皆様。

そして、クラブに子どもたちを預けてくださった保護者の皆様。

たくさんの出会いがありました。

同時に、たくさんの別れもありました。

10年間クラブを続けてくる中で、私自身が未熟だったことで、多くの方にご迷惑をおかけしたこともあります。

何もわからない高校生から始まり、クラブ運営について誰かに教えてもらったわけでもありません。

必要なことを一つずつ調べ、失敗し、悩みながら、自分自身も学び続けてきました。

その積み重ねの結果として、今日という日を迎えられたのだと思っています。

決して、私一人の力ではありません。

10年間、デスペルーホ藤沢に関わってくださったすべての皆様のおかげです。

改めて、心から感謝申し上げます。

「藤沢からサッカーを文化へ」

デスペルーホ藤沢には、創立当初から大切にしている想いがあります。

それは、

「高校でサッカーを引退してしまうのではなく、大人になってもサッカーを続けられる環境を創造する」

ということです。

そして現在、私たちはその想いをさらに大きなものへと発展させています。

クラブのミッションは、

FOOTBALL AS A CULTURE
〜藤沢からサッカーを文化へ〜

です。

サッカーを単なる競技として終わらせるのではなく、世代を超えて人と人をつなぎ、地域をつなぎ、藤沢のまちに根付く文化にしていく。

そのためには、まだまだやらなければならないことがあります。

来年度からは、デスペルーホ藤沢ジュニアユースが始動します。

これまで社会人を中心に活動してきたクラブが、これからは子どもたちの育成にも本格的に取り組んでいきます。

競技力だけを追求するのではなく、サッカーを通じた人としての成長や、人生を豊かにする育成を大切にしながら、次の世代を育てていきたいと考えています。

これからの10年に向けて

デスペルーホ藤沢には、もう一つ大きな夢があります。

それは、藤沢に自分たちのサッカーグラウンドをつくることです。

まだ具体的な道筋がすべて見えているわけではありません。

しかし、藤沢のサッカー環境をより良くするために、藤沢市民の皆様を巻き込みながら、一歩ずつ実現に向けて行動していきたいと思っています。

また、トップチームについては、これまで思うような結果を出すことができていません。

日頃より応援してくださっている皆様には、悔しい思いや残念な思いをさせてしまっていることを、代表として申し訳なく思っています。

「来季こそ」と言い続けているうちに、10年目を迎えました。

だからこそ、これからはチーム強化にもより一層力を注ぎ、結果にこだわっていきたいと思います。

そして、トップチームだけではなく、ジュニアユースをはじめとする育成にも力を注ぎ、クラブ全体として成長していくことを目指します。

これからも続いていくクラブへ

私自身、2026年で28歳になります。

デスペルーホ藤沢を始めてから10年。

そして、ここからさらに10年続けたとしても、私はまだ38歳です。

そう考えると、まだまだ自分自身の行動次第で、このクラブを大きく変えていくことができると思っています。

ただ、これからの10年で私が大切にしたいことがあります。

それは、私自身の熱量だけで続いていくクラブにしないことです。

私が代表でなくなったら終わってしまうクラブではなく、関わる一人ひとりが「自分たちのクラブ」だと思える組織をつくっていきたい。

選手も、スタッフも、子どもたちも、保護者の皆様も、パートナーの皆様も、地域の皆様も。

一人ひとりが当事者としてクラブに関わり、みんなでクラブをつくっていく。

そして、私がこのクラブからいなくなったとしても、10年、20年、30年と続いていく。

そんなクラブをつくることが、これからの私の大きな責任だと思っています。

10年前から変わらないもの

10年前。

高校生だった私たちが、「社会人になってもサッカーができる場所があったら面白そうだ」と考えて始めた小さなクラブ。

ボールも練習場所もなかったところから始まりました。

そこから10年。

たくさんの人に出会い、支えていただき、時にはご迷惑をおかけしながら、それでもクラブを続けることができました。

そして今、デスペルーホ藤沢は次のステージへ進もうとしています。

ジュニアユースの始動。

トップチームの強化。

育成環境の充実。

そして、藤沢のサッカーグラウンド建設という夢。

まだまだ未熟な小さなクラブです。

それでも、10年前に掲げた「大人になってもサッカーを続けられる環境をつくる」という想いと、「藤沢からサッカーを文化へ」というミッションだけは、これからも変わりません。

この10年を支えてくださった皆様への感謝を胸に、ここからまた新しい10年を歩んでいきます。

今後とも、デスペルーホ藤沢をよろしくお願いいたします。

2026年10月8日

特定非営利活動法人デスペルーホ藤沢
理事長 井上太陽

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